花の中に、そっと留まる一日
- 4 日前
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先週末、家族とのいつもより少しゆっくりとした時間を過ごした。
ギャラリーの近くにある、いつもの公園へ。
桜はちょうど見頃を迎えていた。
何度も通っている場所だけれど、桜のある風景はこの時期だけ。
やわらかな薄紅の花びらが空いっぱいに広がり、光を受けて、どこか重さを感じさせないほどに軽やかに揺れている。
子供たちが自由に走り回り、笑い声が風のように行き交っていた。
予定もなく、行き先も決めず、
ただ時間だけが静かにほどけていく。
舞い落ちる花びらを眺めていた。
静かに地面に落ちるものもあれば、名残を惜しむように、ほんの少し空にとどまるものもある。
ささやかな一日。
それでも、不思議と満ち足りていた。
記憶に残そうとしなくても、
それでも心に残る瞬間がある。
春という季節には、きっと、
すべてが一斉に芽吹き、
そして静かに手放していく、
そんな気配があるのだと思う。
Shiho Kanai
Art Director, Gallery Rin




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