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【Gallery Rin】京都レンタルギャラリー琳

 The Story Behind the Work

A Note

『道徳経』第12章 ※


五色令人目盲。

五音令人耳聾。

五味令人口爽。

馳騁畋獵、令人心發狂。

難得之貨、令人行妨。

是以聖人、爲腹不爲目。

故去彼取此。


五色は、人の目をくらませる。

五音は、人の耳を乱す。

五味は、人の味覚を狂わせる。

狩猟に熱中することは、人の心を狂わせる。

手に入れにくい珍しい財貨は、人の行いを損なわせる。


だから聖人は、腹のために生き、目のためには生きない。

それゆえ、あちらを捨て、こちらを取る。


老子はここで、色や音や味そのものを否定しているのではなく、それらを追い求めることによって、かえって自分自身の感覚や判断を失っていくことを語っている。


「彼」と「此」は、外から与えられる刺激や欲望と、自分自身を養うこととの対比として読むことができる。


3世紀の思想家・王弼は、この「為腹不為目」を、物によって自分を養うことと、物によって自分が使われることの違いとして注釈している。


私たちは、自分の欲望によって物を選んでいるのか。

それとも、物によって欲望をつくられているのか。


外から次々と与えられる刺激を追い続けることは、本当に豊かさなのだろうか。


「去彼取此」――

あちらを去り、こちらを取る。


その「こちら」が何なのかは、あえて決めずに残しておきたい。


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 ※『道徳経(Daodejing)』は、古代中国の思想家・老子の著作と伝えられている思想書です。

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